━ハラース・エンターテイメント調査━

 「顧客を知り、忠誠を尽くす」---そんな経営理念を掲げるカジノ・ホテルチェーンであるハラース・エンターテイメント。

 その言葉が示す通り、ギャンブル依存症者へのトールフリー番号の設置、全米規模での顧客データベースネットワーク構築など、顧客のニーズを把握し、それにいち早く答え、業界初の試みに先陣を斬って挑戦する企業---ハラース・エンターテイメント。

 そんなカジノ・ホテルグループで最も優れた顧客管理・分析を行うハラース・エンターテイメントが先日、カジノプレーヤー調査の結果をまとめました。

 その内容はギャンブラーとノンギャンブラーとの多方面からの比較に始まり、収入・年齢・学歴とギャンブルとの関係、また、地域間レベルでのカジノギャンブル人口比など、完成度の高いものに仕上がっています。 そこで今回は簡単にその調査結果をお伝えしたいと思います。


 カジノプレイヤーはノンギャンブラーに比べ、金銭面でしっかりとし、分別がある。また、カジノプレイヤーは地域民との交流に盛んであり、 旅行、外食などを頻繁に行い、文化面でも非常に活動的。 更に、カジノプレイヤーとノンギャンブラーとの間には、価値観、信念などに違いが確認された・・・。

 そんな文頭から始まる34ページにも及ぶ調査書内で、 2001年度、5,320万人に及ぶアメリカ人がギャンブルを経験 し、* カジノギャンブラーは平均、2ヶ月に1度カジノに足を運ぶと報告しています。また、収入が多くなるほど、カジノを経験する割合は高くなり、カジノギャンブラーの特徴はミドルエイジで、 ホワイトカラー、学歴・収入は全米平均以上。カジノ客の中で一番高い割合を占めるのは金銭的、時間的に余裕のある51歳から65歳の年代・・・と続きます。

 今回の調査報告で興味深かったのは、ギャンブルをしない人々の間には宗教的理由が未だに根強い事。それは、「好きな音楽」という設問に対し、 ノンギャンブラーの間で、ゴスペルや宗教的な音楽に人気があった事や、 「個人の成功とは」の設問に対し、ギャンブラーは「自分自身に対し忠実である事」と述べる一方、ノンギャンブラーは「神に対しての忠実」を挙げています。 宗教的側面で両者間にここまでの違いが見られたのは意外でした。


 地域レベルで人口とカジノギャンブラー数を対比させてみると、カジノの街・ ラスベガスを抱えるネバダ州は他州に比べ高い数字を示しています。 ネバダ州では21歳以上人口の47%にあたる663,000人がカジノギャンブラー。 以下その他の
州の割合。

カリフォルニア州   :37.9%
フロリダ州       :19.8%
ミシシッピー州    :36.5%
ニュージャージー州 :39.5%
ニューヨーク州    :25.8%  

━人気ゲーム━

スロット/ビデオポーカー: 74%
テーブルゲーム: 14%

━年代別━

若い世代はテーブルゲームを好み、年代が上がるごとに スロット/ビデオポーカーを好む傾向にある。

━性別━

女性はテーブルゲームよりもスロット/ビデオポーカーが好み。 特に、25セントマシーンが人気。  


*21歳以上の人口に対し27%の割合

sources:Harrah's Entertainment, Inc

詳しくは. http://www.harrahs.com/about_us/survey/


 今回ハラースが発表した報告書は完成度の高いものなっている事は冒頭でもお伝えしました。しかし、カジノ企業である以上、ハラースの調査結果も多少「カジノ側」にとって都合の良いものになっている恐れがあります。
 そこで、これとは180度異なった調査結果となった報告書も取り上げてみます。今後、皆さんが「カジノ合法化」を考える際の、判断材料の1つとして下さい。

カジノプレーヤーの特徴

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