━犯罪━
 
  カジノ合法化を議論する際、必ず議題に挙がる事の1つに「カジノと犯罪」の関係あります。これは、各国、地域がカジノを解禁する上で、最も頭を悩ます問題。
  そこで、少し考えてみました。 果たして、カジノは本当に犯罪を引き起こすのか・・・。

 結論からいうとその答えは「YES」でもあり「NO」でもあります。 問題は「犯罪増加」をどのように捉えるかがポイント。それでは、早速答えが「YES」となる場合から考えてみましょう。
 
  カジノが出来るとそれに伴い、ホテル、レストラン、ショッピングセンターなどの施設も設置されるでしょう。そうすれば、当然、カジノを中心とした複合型施設に多数の人々が訪れます。大勢の人が集まる場所では、様々な問題が予想されます。当然、その1つに犯罪も含まれるでしょう。

 また、カジノが出来る事により、雇用が創出されます。カジノを抱える地域には、職を求め各地から人が集まり、その結果、地域住民数の増加が考えられます。

 カジノが出来き、人が増え、犯罪が増える。こう考えると、「YES」という答えが導きだせるのです。

 それでは答えが「NO」になる場合です。

 ギャンブルのメッカであるラスベガスはアメリカで最も安全な大都市の1つに数えられます。犯罪発生率ではミッキーマウスで有名なフロリダのオーランドより低い数値をキープし続けています。実は、子供のためのテーマパーク「ディズニーワールド」が、大人のための歓楽街「ラスベガスのカジノ群」よりも多くの犯罪を招いているのです。

 カジノを抱える地域では、ありとあらゆる手段を尽くして、治安維持、犯罪撲滅に日々、努力しています。警備員・警察官の増員、厳しい法規制等、これらはそのほんの一部分です。

 カジノ合法化に踏み切ったことで犯罪が減少した自治体がある一方、 犯罪増加に悩むカジノを持たない観光地がアメリカ各地に点在するのも事実です。

 要するに、「カジノだから、犯罪が増加する」というように「カジノ」と「犯罪増加」の直接的な因果関係が認められないので、「NO」という答えが導き出せます。

 簡単に「カジノと犯罪」に関する要点だけをまとめてみました。 カジノ合法化は犯罪を増加させるという答えは「YES」でもありまた、 「NO」でもある事がわかって頂けたでしょうか?

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