━カジノ経営の基本━  

 カジノ経営の基本  カジノのゲームによる売り上げ額の算出は   
 総投入額×控除率=ゲームによる売り上げ  

 という算式で計算されます。  
 総投入額とはゲームにベットされる資金総額。具体的にはスロットマシンに投入される総コイン金額、テーブルゲームでベットされるチップ総額などです。しかし、そのベットされる金額すべてがカジノの収入になる訳ではなく、カジノはそのベット総額から数%を天引きして、残りをプレイヤー側に賞金として返還します。その天引き比率を「控除率」と呼び、その天引き分がカジノの売り上げとなるのです。

 たとえば、スロットマシンを例に考えてみましょう。プレイヤーが1台のスロットマシンに10万円を注ぎ込みそのマシンの控除率が7.5%だったとすると、カジノがその総投入金額10万円から「期待できる」収入は  

 10万円×7.5%=7500円  

 となります。しかし、この7500円という数字はあくまでカジノが「理論的に期待できる」売り上げであり、現実にはこの算式で得られる7500円という金額が必ずしもカジノ側に落ちるとは限らないのです。プレイヤーが投入金額10万円を丸々スロットマシンに注ぎ込んでしまうこともあれば(この場合はゲーム売り上げ10万円)、15万円にして帰ることもあるのです(この時はゲーム売り上げマイナス5万円)。そして最終的にそれのプレイの積み重ねがカジノ側の売上となるのです。  

 このようにマシンに7.5%の控除率を設定してあっても、ギャンブルというゲームの性質上、実際の控除率が7.5%になるとは限らない。数学的に弾き出される「理論値」と、毎日の経営による実際の売り上げにズレが生じる。そこにカジノビジネスの難しさがあるのです。


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