━お台場カジノ計画 経済効果試算 (総カジノ売上 試算)━

 さて、年間592億円のゲーム市場が想定されたお台場カジノ構想。今度はこの数字を元にして、ホテル客室、飲食、その他を含んだ年間総カジノ収入を試算してみましょう。2000年のララスベガスストリップの統計によると、全カジノホテルの売上構成は

区分
売上
比率
ゲーム
$4,683,729
45.9%
客室
$2,380,444
23.3%
飲食
$1,758,655
17.2%
その他
$1,372,842
13.5%
total
$10,195,670
100.0%

 となっています。しかし、この統計は今回試算から除外した「競馬&スポーツブック」の売上も含んだ数字なので、これをそのままお台場カジノの売上構成比率に適用するわけには行きません。よって、同年のラスベガスストリップの競馬&スポーツブックの総売上$117,162をゲームによる売上からマイナスすることで数字を修正すると

区分    
売上(修正後)
比率(修正後)
ゲーム
$4,566,567
45.3%
客室
$2,380,444
23.6%
飲食
$1,758,655
17.4%
その他
$1,372,842
13.6%
total
$10,078,508
100.0%

 となります。このゲームによる売上比率「45.3%」に試算されたお台場カジノ構想のゲーム売上464.2億円を当てはめ、逆算する事でその他の区分とトータルを逆算します。  すると、

区分
比率(修正後) 
売上
ゲーム
45.3%
592.0億円
客室
23.6%
308.4億円
飲食
17.4%
227.4億円
その他
13.6%
177.7億円
total
100.0%
1,306.8億円

 という結果が出ます。

結論;  
 ラスベガスストリップと同条件で、お台場にカジノ6軒(スロット1000台、テーブル50台、キノ場1ホール)が建設されたとすると、カジノ6軒による総売上は年間約1,306.8億円と試算される。  

  P.S.  
  以上の計算結果はあくまで「ラスベガスと同条件でお台場カジノが実現したとすると」という前提の下での試算。現在、この試算をより「東京、お台場」の現状に近づけるため、様々な修正案を練っております。読者の皆様にも「日米の物価差を盛り込む」、「日米の客室価格差を考慮に入れる」「ゲーム種類の比率を変える」など、具体的な案があればぜひご一報ください。お待ちしております。

参考資料;梅沢忠雄氏による「ANABASIS構想」
      「Nevada Gaming Almanac 」Casino City Press

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