お台場カジノ計画 経済効果試算 (その他のゲーム)━

  さて、これまでマシンゲーム、テーブルゲームとお台場カジノ構想に想定される市場規模を考察したきましたが、この2分野以外にも考慮すべきゲームが存在します。  

 それが

キノ
競馬
スポーツブック  
 の3ゲーム。  

 キノはラスベガスの大抵のカジノで行われるビンゴにも似た、簡単なゲーム。大抵のカジノには一つづつキノ場と呼ばれる会場があります。日本でカジノゲームが合法化された場合、このゲームが同時に合法化される可能性は非常に高いため、今回の経済効果測定に含めなければなりません。

ラスベガスストリップ(2000年)のキノ総市場は47のキノ場によって一日に$27,503の総売上があるので、  

 一キノ場、一日あたりの売上
$27,503÷47=$585 (円換算 \70,220, $1=\120)  

お台場に建設される6カジノが一つずつキノ場を持つと考えて、年間の総売上を試算すると

\70,220×365日×6カジノ=\153,782,732  

 となります。    

 ラスベガスの競馬は基本的に日本の競馬と同じ(多少賭けかたのバリエーションは違いますが)、スポーツブックとは日本でいう「toto」にあたる、スポーツ競技の勝敗を予想するゲームです。この二つのゲームの取り扱いについては「既に日本に市場が存在する」という点でその他のカジノゲームとは違う考察がまた必要となるため、今回の経済効果試算には含まない事にしました。また同時に、この2ゲームはラスベガスのカジノ売上にとって非常に小さなパーセンテージしか占めていないため、今回の試算から削除してしまっても計算に大きな影響は与えないものと考えます。  
 まぁ、機会があればまた別項目で考えてゆきましょう。  

結論;
  ラスベガスと同条件でお台場にカジノができたとしたら、その他のゲーム市場規模はキノの1.5億円のみである。

参考資料;梅沢忠雄氏による「ANABASIS構想」
      「Nevada Gaming Almanac 」Casino City Press

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