━日本のカジノ合法化━  

 今回は2002年4月に日本能率協会総合研究所によって発表された「日本におけるカジノ合法化に関するアンケート」を題材に日本のカジノ合法化運動の認知について考えてみたいと思います。  

 今回のリサーチは全国27,000世帯、86,000名のモニターを持つJ-FAXシステムから抽出された2002年2月時点でカジノ設置運動が起こっていた8都道府県(秋田、東京、石川、静岡、愛知、大分、宮崎、沖縄)に住む20代〜60代の男女707人のアンケート結果に基づくものです。

 「国内におけるカジノ合法化への動きがある事」に対する認知度で、「確かに知っている」と答えたのが24.8%、「聞いたことがある」と答えたのが36.2%となりました。  
 全体の6割以上の人が何らかの形で合法化への動きを認知しているとの結果です。また日本のカジノ合法化への賛否に関する質問で9割以上の人が賛成を唱え、6割以上が日本カジノに訪問意思があると答えた結果が出ています。

 もちろんこのアンケートは「2002年2月時点でカジノ設置運動が起こっている地域」、さらには「J-FAXシステムへ加入しているモニター」に限定して行われた調査であり、日本全国の水準を現してるわけではありません。しかし、それにしてもその関心の高さには驚きを隠せません。  

 一方、「カジノのイメージ」に関して 

1位 「ギャンブル」 90.8%
2位 「損をしそうな」 53.7%
3位 「危険な」 45.8%
4位 「エンターテイメント」 40.1%
5位 「高級な」 28.9%
6位 「開放的な」 25.9%
7位 「得をしそうな」 14.6%

 となっており、プラスのイメージよりもマイナスイメージが先行している結果が出ています。  

 個人的にはそういったマイナス面を認知した上で9割の人が合法化に賛成しているという事で、「何が何でもカジノ」というような妄信的なカジノ賛成ではなく比較的冷静なカジノ賛成への判断が行われているように感じ安心をしました。

 その他にも興味深いアンケート結果が出ているので、興味がある方は日本能率協会マーケティングデータバンク「日本におけるカジノ合法化アンケート」http://www.jmar.co.jp/MDB/report/20020401.html をご参照ください。  

 参考文献; 日本能率協会マーケティングデータバンク「日本におけるカジノ合法化アンケート」http://www.jmar.co.jp/MDB/report/20020401.html


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